こんにちは!
家庭教師をしながら、人とのコミュニケーションについて日々学び続けているottyです。
最近は、おしゃべりの勉強にもハマっています。芸人さんや落語家さんのお話を聞いて、「伝える力」について研究中です。おしゃべりってただの雑談じゃなくて、「相手に伝える力」とも言い換えられる、大事なスキルだと気づきました。
今日は、そんな「伝える」というテーマに関わる話として、「受け入れる」ということについて考えてみたいと思います。
家庭教師ってイライラしないの?
ある日、アルバイト先の社長と家庭教師の話をしていたとき、「家庭教師ってイライラしないの?」と聞かれました。確かに、教える相手は小中学生。こちらの説明がうまく伝わらない場面はよくあります。
でも、僕の答えは「イライラはしません」でした。
なぜかというと、僕は最初から「伝わらないかもしれない」という前提で教えているからです。
伝わる前提でいると、イライラする
多くの人が、無意識に「説明すれば伝わるはずだ」と思っています。でも、そう思ってしまうこと自体が危ういんじゃないか、と僕は考えます。
「上手く伝わる前提」で授業を始めると、思い通りにいかなかったときにイライラします。でもそれは、伝える側が一方的に期待しているだけ。相手の理解力や興味、経験は人それぞれなのに、自分の思った通りに受け取ってくれると決めつけている。その期待が裏切られるから、感情が動くんですね。
「伝わらないこと」を受け入れる準備
僕のスタンスは、「伝わらない可能性がある」という前提を持つこと。だから授業では、説明が伝わった場合、伝わらなかった場合、どちらに転んでも対応できるように準備しています。
この「どっちでもOK」という準備がとても大切。プライドが高い人ほど、最初から「伝わる前提」になっていて、伝わらないとイライラしたり、相手のせいにしてしまいがちです。
でも本当に大事なのは、「今、伝わっていない」という現実を正しく受け止めること。そこから「じゃあ、次はどうする?」と一歩進むことができます。
受け入れる≠肯定する
ここで大切なポイントが一つ。「受け入れる」と「肯定する」は違う、ということです。
例えば、社会復帰支援をしている団体の方々は、刑務所を出た人たちの過去を「受け入れて」います。でも、それを「肯定」しているわけではありません。
過去の過ちを「良いこと」とはしませんが、それを責めても前には進めない。だから「過去は変えられないものとして受け入れたうえで、これからどう生きていくか」に焦点を当てています。
この考え方は、家庭教師の現場でも同じです。説明が伝わらなかったという現実を「よし」とするのではなく、「次はどうすれば伝わるか」を考えるための出発点として受け入れる。それが大切なんです。
最後に
家庭教師という仕事は、「伝えること」に常に向き合う仕事です。そして、相手に伝わらなかったときにどう動けるかが、その本質にあります。
「伝わらなかった」という事実を責めるのではなく、まずは受け入れる。そして、次の一手を考える。これが僕の考える「伝える力」の土台です。
これからも、生徒一人ひとりに寄り添いながら、「伝わる」を一緒に探していきたいと思います。
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